公益財団法人日本スポーツクラブ協会では、不特定多数の者の利益増進に寄与することを主たる目的として、我が国の各種スポーツクラブや健康・体力つくりを支える運動指導士養成(資格認定)講習会を開催しています。
近年、少子高齢化が加速度的に進む中、国民のスポーツ・運動に対するニーズは高く、かつ多様化しているため、実施者の目的に応じて運動を安全かつ楽しく適切にサポートできる指導士の養成が強く求められています。
こうした中で、我が国が推進する「第2期スポーツ基本計画(「国民のスポーツライフ」「子どもの体力向上」など)」や「健康日本21」の実現を図るためには、競技力の向上に加えスポーツクラブライフを享受し、地域におけるスポーツの振興、多くの人々に運動する楽しさや喜びを分かち合い、さらには、健康つくりや体力づくりを促進し、健康で幸福な社会の実現に貢献できる運動指導士に大きな期待が寄せられています。
当協会の使命は、運動指導の現場で直接役立つ「スポーツ運動学」に基づいた講義と実技の講習を通した、質の高い運動指導士の養成です。運動能力を段階的に身につける実践理論と実践方法を習得することにより、一層自発的な運動学習を促すことができるので、各人の課題解決に向けた課題を解決するための指導が展開できます。
スポーツ運動学は、運動実施者の身体を『動きの感じ(感じのある動き)』を生み出す身体と捉え、実施者の動きを重視した指導実践理論として注目を集めています。実施者自身が「できる」「わかる」という運動感覚能力を段階的に育てる運動理論です。言い換えるといわゆる「コツ」と「カン」を動作の成り立ちから実践的に学びます。
当協会は、「子ども身体運動発達指導士」「スポーツインストラクター」「中高老年期運動指導士」「介護予防運動スペシャリスト」の運動指導士養成講習会を開催しています。
幼児から高齢者まで、様々な運動レベルにある対象者に合わせスポーツや運動の指導場面で活用できる「スポーツ運動学」を一人でも多くの指導士の皆様にお伝えしていくとともに、運動指導士の資質・向上と社会的地位の向上に寄与できるよう努力してまいります。
講師には、スポーツ運動学に基づいた運動指導実践者、運動生理学・スポーツ心理学・発達心理学・トレーニング論・応急措置法・生涯スポーツ論など現場で実践している研究者を講師に招いています。
公益財団法人日本スポーツクラブ協会