介護予防運動指導の実践例-墨田区の場合-
墨田区では介護予防の必要性に力を入れ、取り組んでいます。
実際に墨田区内で行っている介護予防の運動指導の実践での自主グループが立ち上がるまでを紹介します。
- 区報に区主催の介護予防体操やウォーキング等の講座を前期、後期、通年など運動強度も様々で開催し、募集している。
- 講座を受けた方は毎年申し込むことが多く、新規利用の方を優先。
- 受講された方は再度申し込むことができないようにし、講座の後半に自主グループを作ることを提案し、高齢者福祉課や包括支援センターのサポートにより、オリジナルのグループを立ち上げることで自立できる喜びを感じてもらい、立ち上げることを促す。
- グループ内で、代表者や会計等役割分担をすることで、グループのオリジナリティが出てくる。
- 運動指導者は区内で指導育成を受講した者がリーダーやサポーターとして各グループに基本ボランティアとして派遣される。
- リーダー、サポーターは指導内容の無理がないかを確認できるよう年に数回研修会がある。
上記のような取り組みが行われており、現在約90ほどの自主グループが区内の公園や河川敷、施設内などで活動しています。ただ申し込み、参加して終わりではなく、社会参加することで、生きがいを見つけ、生き生きと活動できる場があり、健康寿命の延伸に繋がっています。
(墨田区 松井佐和子 介護予防運動スペシャリスト)